友達と旅行に行ってみた

私はスウ。今日は気温が40℃以上もある。だから私は家でずっとごろごろしている。
「暇だなぁ……」
そういえばもうすぐ夏休みが始まる。去年も今頃こんな感じだった気がする。まあいいや、どうせ宿題なんて出ないし。
ピンポーン! 誰だろう?お母さんは買い物でいないし、お父さんはまだ仕事で帰って来ないはず……
「はい」
ガチャッ! ドアを開けるとそこには見覚えのある人が立っていた。
「久しぶりー!」
この人はスウの友達であるマサコだ。
「久しぶりって、昨日会ったじゃん」
「そうだっけ?」
「それよりなんで家に来たの?」
「あ、忘れてた。えっとね、今から旅行に行かないかって誘いに来たんだけど」
「旅行!?行く行く!!」
「じゃあ準備しておいで~」
やった!!旅行だ!!! 私は急いで支度をして車に乗った。
「どこに行くの?」
「秘密だよ~」
私達は高速道路に乗って目的地へ向かった。
数時間後、車は海に着いた。
「着いたよ~」
そこは小さな砂浜があった。
「あれ?ここって確か……」
ここは小さい頃に家族で行った事がある場所だった。でもその時の記憶はあまり残っていない。
「思い出した?ここは私の地元なんだ」
やっぱりそうだ。ここに来た事あったんだ。
「懐かしいなぁ……」
「でしょ?それにほら見て!」
指をさされた方を見ると海の中に大きな岩があるのを見つけた。その岩の上に人影が見える。
「あそこの岩の上で写真撮ろうよ」
「いいけど……」
何であんな所で写真を撮りたいのか分からなかった。だけどせっかく来たんだし乗る事にした。
パシャッ!
「よし、撮れた。ありがとね付き合ってくれて」
「ううん、楽しかったよ」
「それなら良かった」
そう言うと彼女はいきなり手を繋いできた。そして耳元で囁くように言った。
「実はさ、スウに言いたいことがあるんだよね」
「帰りのガソリンがないの」
「えぇーー!?」
「ガソリン代貸してほしいの」
そういうことか……私は財布を取り出して中を確認した。すると中には1000円札しか入っていなかった。
「ごめん……あと1000円しかない……」
「1000円あればぎりぎり帰れそうだよ」
「本当に!?よかったぁ……」
「ただね……」
「ん?どうしたの?」
「お金を貸してくれたら何かお礼がしたいの」
「そんなことしなくていいのに」
こうして私はマサコにお金を貸す事になった。
そしてマサコはすぐ帰ってくるからと言って車を離れた。
「おまたせ~」
彼女が戻ってきた。手には紙袋を持っている。
「はいこれプレゼント」
「ありがとう!」
中身を確認すると服が入っていた。
「このお金どうしたの?」
「さっきの1000円だよ」
「えっ!?」
「嘘だよ」
ドッキリ成功という感じの顔をしている。まさか騙されるとは思わなかった。
「もう~びっくりさせないでよ~」
「ごめんごめん。ところで今何時だと思う?」
腕時計を見ると午後2時半を指していた。
「まだ時間あるからさ、もっと遊ぼうよ」
「そうだね!」
それから夕方になるまで遊びまくった。砂のお城を作ったり、貝殻を集めたりした。気がつくと外は真っ暗になっていた。
「そろそろ帰らない?」
「実はさっきの1000円をプレゼントに使ってしまったんだ」
「そうなんだ……ってえぇ!?」
「だから車で帰れないし今日泊まるところも無いの」
「どうしよう……」
私はお母さんに相談することにした。
プルルルル……
『もしもし?』
「あ、お母さん?あのね、お金がなくて帰れなくなっちゃった」
『あら、それは大変』
「それでどうしたらいいかな?」
『自販機の下を探せば?』
「あ、なるほど。分かった、やってみるよ」
ピッ! 電話を切ると私とマサコは自販機の下を探し始めた。
しばらく探し続けているとマサコが声を上げた。
「あった!!」
なんと小銭ではなく1万円札が自販機の下にあったのだ。これで帰る事ができる。私はホッとした。
「良かったぁ~」
「それじゃあ行こうか」
「うん」
私達は車に乗り込んで家へ帰った。

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