大事なこと忘れてた

私はパチプロを目指しているスウだ。
今日はパチンコ屋に来ている。隣には彼氏のタカシがいる。
「なあ、スウ。この台どう思う?」
タカシがそう言って指差した台の釘を見る。
「うーん。ちょっと厳しいかな」
私がそう言うと、タカシがため息をついた。
「だよなぁ。俺もそんな気がするんだわ」
一応パチプロを目指してる者として、この程度の判断はできるのだ。
それから一時間ほど打ってみたけど、当たりを引くことはできなかった。
「スウ。そろそろ帰ろうぜ」
「そうだね」
私たちは席を立ち、お店を出て行く。
すると、私のスマホから着信音が鳴った。画面を見ると母さんからだ。
「もしもし? どうしたの?」
『あんた今どこにいんの?』
「えっと……パチンコ屋だけど」
『パチンコやってる場合じゃないでしょ!』
母さんの怒鳴り声が電話の向こう側から聞こえてくる。
「いや、だって暇だったし……」
『もうすぐお父さんの誕生日だからってケーキの材料買ってきてって頼んだよね!?』
ああ! すっかり忘れてた!!
「ごめんなさい!」
『まったく……。早く帰ってきなさいよ!』
「わかった! すぐに帰る!」
そうして電話を切る。
「悪いタカシ。私用事ができたから先に帰るね!」
「おう。じゃあまた明日な」
こうして私は急いで家へと帰った。

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