今日が楽しければそれでいいのだ

私はスウだ。
私には夢がある。
それは、自分のお店を出すこと。
そのために、日々アルバイトをしてはお金を貯めているのだ。
「さてと、今日もバイト頑張るぞ!」
そう言って、いつものようにコンビニに向かった。
このコンビニでは、私が働いている時間が一番忙しい。
なので、一番の稼ぎ時なのだ。「いらっしゃいませー」
私は、元気よく挨拶をする。
しかし、そんな私にお客様が言う。
「おい! 店員! 早くしろよ!」
そして、私はその客から怒鳴られる。
でも、私は気にしない。
だって、これが私の日常だから。
それにしても、やっぱり他の人は凄いなぁと思う。
だって、みんな笑顔なんだもん。
あんな風に接客できたらいいな……。
あっ、いけない。今は仕事中なんだった。
「申し訳ございません。ただいま、レジが大変混み合っておりますので、しばらくお待ちいただけると幸いです」
私は、マニュアル通りの言葉を言った後、頭を下げた。
すると、「ふざけんな!」と言って、また怒鳴られた。
はあ……本当に嫌になってくる。
こんなことなら、バイトなんてやめようかな……。
そんなことを考えながら、私はレジ打ちを続けた。
私は、商品の入ったカゴを受け取り、バーコードを読み取る。
ピッ、ピッピっと機械音が鳴り響く。
その時だった。
「ど、どうしよう……」
男性は、困った表情を浮かべていた。
一体、どうしたんだろう? 気になった私は、彼に話しかけることにした。
「あの……どうかされましたか?」
私が尋ねると、彼は泣きそうな顔で言う。
「実は僕、財布を落としちゃって……」
「えっ!? それじゃあ、カードとか通せないじゃないですか!」
「うん……。もうダメかもしれない……」
「そ、そんなに落ち込まないでください。大丈夫ですよ! きっと見つかりますよ!」
私は必死に励まそうとしたけど、彼からの返事はなかった。
それから数分後、警察の方がやって来た。
警察は事情を聞くために、男性を連れて行こうとする。
しかし、彼がなかなか動こうとしないので、仕方なく無理やり連れて行った。
その後ろ姿を眺めながら、私は思った。
ああいう人のために働ける人間になりたいな。
私にも、いつかあんな風に優しく接してくれる人が来ないかな……。
私は、そう願いながら仕事に戻った。
今日は、コンビニの仕事が終わってから友達の家に行く予定になっている。
そのため、いつもより早めに仕事を終わらせないといけない。
だから、頑張って働いた。
だけど、少し疲れてしまった。
休憩時間にスマホをいじっていると、とあるニュースの記事を見つけた。
『コンビニ強盗逮捕』
どうやら、近くのコンビニで起きた事件らしい。
なんでも、男が店内に押し入り、ナイフのようなものを振り回して暴れたようだ。その男は捕まったみたいだが、犯人を捕まえるために勇敢に立ち向かった人たちがいたそうだ。
その中に一人の女性がいたらしく、彼女は女性とは思えないほどの強い力で男を取り押さえたという。
名前は、佐藤さんという方らしい。
名前を聞いてもピンとはこなかったが、とてもカッコいいと思った。
私も強くなれたらなぁ……。
私は、そんなことを思いながらバイトを終えた。
家に帰ると、すぐに出かける準備をした。
といっても、着替えたり荷物をまとめるくらいだけれど。
ちなみに、今日の目的地はカラオケである。私は歌を歌うことが大好きなので、楽しみにしているのだ。
「よし! これでOKね!」
準備ができたので出発することにした。
電車に乗っている間、私は音楽を聴きながら読書をしていた。
最近はまっている小説を読んでいたのだが、面白いのでつい夢中になってしまった。
その結果、降りる駅を乗り過ごしそうになったがなんとかギリギリ間に合った。危なかった。
駅から歩いて5分程経つと、目的の場所に到着した。
「着いたー!!」
私は思わず叫んでしまった。それほど嬉しかったのだ。
早速、受付をして部屋に入った。この店には何度も来たことがあるので、どこに何があるのか把握している。
とりあえず、飲み物とおつまみを持ってソファーに向かった。
座ると、すぐに歌い始めた。最初は好きなアニメの主題歌を歌ったが、次第に気分が乗ってきて、アニソンばかり歌うようになった。
やっぱり楽しい!! 大満足だった。
そして、あっという間に時間が過ぎていった。
さすがに長居しすぎたので、私は帰ることにした。
今日も働いた分は遊んだなー。
これでは自分のお店なんて無理だな。
そう思うと、悲しくなってきた。
でも、落ち込んでいても仕方がない。
また明日から頑張ろう! そう自分に言い聞かせた。

おすすめ