うんこの擬人化

私はスウだ。
友達のマサコが『うんこの擬人化』について話してくれた。
しかし、これが中々どうして面白い。マサコは本当にうんこが好きで好きで堪らないらしく、その熱意たるや凄まじいものがある。
例えば、『うんこは神からの贈り物であり、人間にとってなくてはならないものである。何故なら人間はうんこを食べて生きているからだ』とか、『うんこを馬鹿にする奴は、うんこを食って死ねばいい』だとか、とにかくうんこについての持論を展開しているのだ。
他にも、糞便占いなるものまで考案しており、自分のうんこの運勢を占うという試みも行っている。
うんこ好きにも程があるだろうと思うのだが、それが面白くて仕方がない。何より面白いのが、そんなうんこ大好き女子であるマサコが、うんこに対して嫌悪感を抱いているという点だ。
彼女はうんこを嫌い、そしてうんこに愛されている。これはもう、笑うしかないだろう。
「ねえ、スウも一緒にやってみない?」
今日もマサコから誘われた。マサコはいつも私と一緒に行動している。
「えー? またあれやるのぉ?」
正直面倒くさいと思ったが、断る理由もない。
「分かったよ」
そうして私たちは公園へと向かった。
そこには既に何人かの人が集まっており、各々が紙切れを持っている。どうやらみんなで同じものを作ってきたようだ。
「あ、あの……こんにちは!」
突然声を掛けられた。声の主を見ると、可愛らしい女の子がいるではないか。私は少しだけドキッとした。だってこんな可愛い子に声をかけられるなんて初めてだったんだもの!
「こ、こんにちは……」
私は緊張しながらも挨拶をした。すると、彼女は笑顔になって言った。
「わぁっ、スウさんですね。お会いできて嬉しいです。よろしくお願いしますね」
彼女の名前はサオリちゃんと言った。年齢は私たちと同じ二十歳だという。
とても大人びていて、綺麗な人だった。
「こちらこそよろしくね」
それから私たちは、早速紙切れを使って占いを始めた。
「じゃあいくわよ……。せーのっ」
私のうんこは……【小】だ!! まあまあかしら。でも悪くはないはず。
さて、みんなの結果はどうかしらん。
マサコの結果は……【大】だ!! やったじゃない! すごいわ! これならきっと彼氏が出来るに違いないわね。
続いて、サオリちゃんのうんこは……【特大】!? す、すごすぎるわ! これはもう間違いなく恋人ができるでしょうね。羨ましい限りだわ。
「サオリちゃんのうんこ、大きいね」
私が言うと、サオリが、
「今日ね大きなうんこしたんだ」
と言って笑った。
私はそれを聞いて思わず吹き出してしまった。
まさかうんこの話をここでするなんて思わなかったから。
「ちょっと! うんこがでかいってどういう意味よ!」
マサコがすかさずツッコミを入れた。
「ふふ、ごめんなさい。つい言っちゃいました」
サオリが楽しげに笑って答えた。
その瞬間、私の中で何かが変わった気がした。
今まであまり意識したことが無かったけど、よく考えたら、うんこって結構身近な存在なんだよね。
これからはうんこのことをもっと知っていこうと思う。
マサコの『うんこの擬人化』に期待してます!

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