ちょっとやめてぇー

私はスウ。大学生です。
私は朝早く、学校に行くために、駅で待ち合わせをしていました。そこへ友達のマサコがやってきました。ところが、彼女は顔色が悪く、足取りもふらついています。「どうしたの?」と尋ねると、「ちょっと体調が悪い」という返事。少し休んだ方がいいのではないか、と思ったのですが、マサコに急かされて仕方なく出発しました。電車に乗り込んでからも、マサコは辛そうにしています。私は心配になって尋ねました。
「大丈夫? 本当に体調悪いなら、今日は休んでもいいんだよ」
するとマサコは答えます。
「うーん、そうだなあ……。じゃあ、今日は休むことにするわ」
そしてマサコは、鞄の中から小さな箱を取り出しました。その箱を開けると、中には可愛らしいチョコレートがありました。マサコはそれを一つつまむと口に入れました。
「美味しい! これ食べて元気出す!」
そう言ってマサコは笑みを浮かべました。しかし、次の瞬間、その笑顔が消え去りました。
「うっ……」
突然、マサコの口から声にならない音が漏れました。見ると、マサコの体が小刻みに震えています。私は慌てて駆け寄りました。
「だ、大丈夫!?」
「うん……、大丈夫だよ……」
「嘘つかないで! こんなに汗かいてるじゃない!」
マサコの額には大粒の汗が流れ落ちています。
「ごめんなさい……。実は今、すごくうんこしたいんだけど、電車の中ではできないでしょう? だから我慢してたの。そしたら、もう限界かも……」
マサコは泣きそうな顔をしていました。
「どうしてそんなになるまで我慢するのよ!」
「だって、みんなの前でうんこなんて恥ずかしくて言えないもの……」
「だったら、私が連れていってあげるから、降りよう!」
私はマサコを引きずり降ろし、ホームにあるベンチまで引っ張っていきました。そしてマサコを座らせると、鞄の中にあった薬を取り出させました。
「ほら、これで治るかもしれないでしょ?」
「うぅ、ありがとう……」
それからしばらくして、ようやくマサコの体の調子が良くなったような気がしました。しかし、まだ安心できません。
「ねえ、他にどこか具合の悪いところはない?」
私がそう言うと、マサコはモジモジしながら言いました。
「あのさぁ、お尻の穴がヒリヒリ痛いんだよね……」
「えっ、どういうこと?」
「実は昨日食べたカレーライスの中に、カレールゥと一緒に唐辛子が入っていたみたいでさ。それでお尻の穴がヒリヒリしているみたいなんだ」
「うわあ……。それは大変ね」
「それにしても、よく分かったね。私の顔色が悪かったこととか、うんこしたくなった理由とか」
「そりゃ分かるわよ。あなたのことは誰よりも知ってるもの」
「まあ、そうだね。じゃあ、とりあえずトイレに行ってくるわ」
「気をつけて行ってきなさいよ」
そう言って見送ったものの、なかなか戻ってきません。心配になった私は様子を見に行きました。すると、そこには驚くべき光景が広がっていました。なんと、マサコがうんこをしていたのです。それも駅のトイレではなく、外で! しかも、よりによって道端で! 私は慌ててマサコを止めようとしました。しかし、マサコは止まってくれませんでした。「待って、お願いだから止めて!」
必死の思いで呼びかけると、ようやくマサコはこちらを向いてくれました。
「何? どうしたの?」
「どうしたのは私の台詞だよ! あなたは何をしているの!?」
「見て分からないかな? うんこしてんの」
マサコは堂々とそう答えました。私は呆れながら言います。
「いやいやいやいや、いくらなんでも道端でするのはまずいでしょ。うんこと恥ずかしく言えないのにうんこは出来るの?」
「うん、大丈夫だよ。するのは平気、誰もいないもん」
「そういう問題じゃないと思うけど……」
「いいじゃん別に。もうすぐ終わるからさ」
「はあ……。もう勝手にして……」
「じゃあ、終わったら声かけるから」
マサコは再び前を向き、腰を落としました。それを見て、私もその場を離れます。
その後、マサコが言ったとおり、すぐに終了宣言が出されました。マサコは手を洗い、私のところにやって来ました。
「いやあ、スッキリした」
「そうですか。良かったですね」
「ところで、どうして怒ってるの? もしかして、スウもうんこしたくなっちゃった?」
「違います」
「じゃあ、どうしたの?」
「いえ、何でもないです」
「ふーん……。じゃあ、行こっか」
「はい」
そうして私たちは学校へ向かいました。
ちなみに、その日の授業中はずっと、マサコのことが頭から離れませんでした。

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