この世は金だよ金
私はスウだ。今は大学2年生で、金と株式投資が趣味の女である。
私の趣味は金儲け。金を稼ぐこと自体が好きだ。しかし金儲けをしようとすればするほど、金が無くなっていく。この矛盾に気が付いたとき、私には一つのアイデアが生まれた。
金が無いなら作ればいいのだ。そう思った瞬間から、私は金を作ることに没頭した。
まずはお金を稼ごうと思い、バイトをした。しかし世の中そんなに甘くなかった。私はアルバイトすらまともに出来なかった。接客業などした日にはお客さんに迷惑をかけてしまうし、レジ打ちも出来ない。
次に私はFXを始めた。これも失敗に終わった。そもそも勉強していなかったのだから当然である。損切りできずに大損して、借金まみれになった。
その後、色々と手を出したのだが、どれも上手くいかなかった。そこで私は考えた。私がダメなのではなくて、世間が悪いのではないか? ならば社会に出てやろう。そして世の中を変えてやるんだ! 私は就職活動をして、とある会社に就職することが出来た。その会社はブラック企業だった。
朝早くから夜遅くまで働かされて、休日出勤なんて当たり前。給料だって雀の涙ほどしか貰えない。
私はこの会社を辞めることにした。辞める前に退職金をぶんどっておくことにした。しかし、いくら頑張っても退職金は増えなかった。
どうやら社長が横領しているらしい。これは許せないと思った私は、証拠を集めて警察に突き出すことにした。
警察は証拠不十分でなかなか逮捕してくれなかったが、ようやく逮捕してくれた。これでもうあの地獄のような日々とはおさらばだ。清々した気分で残りの人生を過ごせるぞ!……と思っていたのだが、現実は厳しかった。
会社を辞めた後、無職になってしまったのだ。再就職しようにも履歴書を書いて面接に行くだけで一苦労。とてもじゃないけど仕事にありつけない。貯金も無くなって行く一方で、アパートを追い出された私はホームレスになっていた。
そんなある日のこと、私は道端に落ちていた宝くじを見つけた。
「これって当たったりするんじゃね?」
結果は大外れ。やっぱりそう簡単には当たらないよね……。
でも落ち込んでいても仕方がない。次の日もまた別の宝くじが落ちていないか探し回った。しかし結局見つけられなかった。
さらに翌日、今度は銀行強盗に出くわしてしまった。たまたま近くを通りかかっただけなのに、どうしてこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ……。
必死に逃げようとしたんだけど、すぐに捕まってしまった。私は人生を諦めかけたその時、奇跡が起きた。
なんと私を助けてくれた人がいたのだ。彼は命の恩人だ。
今度会ったときにはちゃんとお礼を言おうと思う。
その前に再就職をしないとだけどね。
