私はスウだ。
さて、私の好きなものは、そうだな……うん、うんこかな? うんこが好きだ。うんこが好きすぎるんだ。
あぁ、うんこの話をすると、どうしても止まらなくなるね。
では聞いてくれ。私のうんこの話を聞いて欲しい。
これは私がうんこを好きになった話なんだ。
あれは確か、小学1年の頃だったと思う。
いや、幼稚園の時だったか……
まあいいだろう。うん。
とにかくその頃の話だ。その日もいつものように、近所の公園で遊んでいた。
そしてふと気付くと、周りに誰もいなかったんだ。
最初はみんなどこかに行ったのかと思ったけど、そうじゃなかった。
私だけがいつの間にかいなくなっていたんだ。
その時の私の気持ちは、まるで迷子になったみたいだったよ。
でも不思議なことに怖くはなかったんだ。むしろわくわくしていたんだよ。
だって一人ぼっちなんて、滅多にない事だからね。
しばらく一人でブランコに乗っていると、後ろから声をかけられた。
「おーい!何してるんだ?」
ってね。
振り返るとそこには女の子がいた。
その女の子の名前はマサコ。
歳は同じくらいだろうか。
髪は長くてサラサラしていて、目はくりっとしている。
肌はとても白くて綺麗だった。まるでお姫様みたいだった。
服装も白を基調としたワンピースでとても似合っていた。
正直言って可愛かったよ。天使みたいだった。マサコは私の隣に座ってこう言ったんだ。
「君名前は?私はマサコ」
もちろん私は答えたよ。
「スウだよ!」
「そっか、よろしくねスウちゃん」
この時はまだ仲良しだったんだ。
それから私たちは二人で砂遊びをしたり、滑り台に乗ったりして遊んだ。
時間はあっという間に過ぎていった。もう夕方になっていた。
空には大きな夕焼けが広がっていた。
太陽が沈んでいく様子はとても神秘的で美しかった。
そして最後に、私たち二人はまた明日ここで会う約束をしたんだ。
それが二人の出会いだった。これが私がうんこを好きになるきっかけだ。
その後、私は毎日のようにマサコと一緒に遊んだ。
遊ぶといっても大体2人きりだったけどね。
一緒にブランコに乗って、ジャングルジムにも登った。
鬼ごっこもしたし、缶蹴りもやった。隠れんぼもよくやったな。
あとは秘密基地を作ったりもしたっけ。
でも楽しい時間はすぐに終わってしまうもので、別れの時間は必ずやって来る。
ある日を境に私はマサコと会えなくなってしまったんだ。
理由は分からない。ただ突然連絡が取れなくなったんだ。
次の日も、その次の日も、その次の日も……
私はずっと待ち続けたよ。あの公園で待っていても、マサコの姿を見つけることはできなかった。
きっと引っ越してしまったんだろうか?それとも別の理由があったのかもしれない。
ただ一つ言えることは、マサコがいなくなってから、私の心の中にぽっかり穴が開いたようになってしまったことだけだ。
心に空いた穴を埋めるように、私はうんこについて研究するようになった。
まず手始めに、うんこの観察日記をつけることにした。
毎日欠かさずつけたよ。おかげで今では立派な変態さんさ。
観察日記のためにうんこの写真もたくさん撮ったよ。
自分の部屋の壁一面に貼っているんだ。
それからというもの、私はうんこ以外の事にはほとんど興味がなくなった。
学校での勉強はもちろんのこと、友達との会話もほとんどしなかった。
学校の授業中も、休み時間も、授業が終わった放課後も、家で勉強をしている時でさえ、頭の中はうんこのことでいっぱいだった。
どうすればうんこが出るのか? どんなふうにしたらいい感じなのか? そんな事ばかり考えていたよ。
そして数年後の夏頃のことだった。
ある日の夜、私は自室で寝ていたんだ。
しかし真夜中になって目が覚めてしまい、なかなか眠れずにいた。
そこで気分転換に散歩をしてみることにした。
外に出てみるととても涼しくて心地よかった。
辺りを見回しながら歩いていると、公園に着いたんだ。
そして砂場に行くとそこにうんこがあった。正確には落ちていたというべきかな。
それはまだ新しくて形が崩れていなかった。
大きさ的にもちょうど良いものだった。
そう、まさに理想的と言ってもいいだろう。
このうんこは間違いなく、ここ数日以内に生まれたばかりのものだ。
私はすぐに分かった。
あぁ、これはマサコのだなってね。
そう思うと胸が熱くなった。
今すぐ飛びつきたい衝動を抑えて、その場を離れた。
公園を出ると近くのコンビニまで走ってビニール袋を貰った。そして公園に戻ると、うんこをビニール袋に入れた。
このうんこは大事に保管することにした。だって私の宝物だからね。
家に帰ると早速部屋に持っていって眺めた。
見ているだけで幸せな気持ちになれた。
それから数ヶ月後、私のもとに一通の手紙が届いたんだ。
差出人はマサコだった。
手紙の内容は近況報告と、また会いたいということだった。
もちろん私はOKしたよ。そしてその日のうちに保管したうんこを持って公園に向かった。
マサコに会うためにね。
するとそこには懐かしい姿があった。マサコだ。
「やぁ、久しぶり」
「スウちゃん!本当に来てくれたんだね!嬉しい!」
マサコは嬉しさを隠せない様子だった。
無理もない。だって何年も会っていないんだから。
「元気にしてた?」
「うん」
私はそう言ってうんこを取り出した。
「実はこれ持ってきたんだけど、見てくれるかな」
「何?見せて見せて!」
私はビニール袋に入ったうんこを見せた。
「これって……」
「そうだよ。マサコのだよ」
マサコの目は輝いていた。
「すごいよスウちゃん!」
「えへへ、そうでしょ!」
「これをどこで手に入れたの!?」
「マサコちゃん、砂場でうんこしたでしょ。そのうんこだよ」
「どうして知ってるの?」
「うんこを見た瞬間にマサコちゃんのだとわかったよ」
「そうなんだ……。なんか恥ずかしいな」
照れるマサコも可愛かったよ。
それから私たちはいろんな話をした。
今までのことをお互いに話し合った。
楽しかった時間はあっという間に過ぎていった。
空が赤く染まってきた頃、マサコが言ったんだ。
「そろそろ帰らなくちゃいけないみたい」
「そっか、残念だね」
「ふふっ、楽しみにしてるよ。じゃあそろそろ行くね」
「また遊ぼうねー」
こうしてマサコと別れた。
私はうんこを眺めながら思ったよ。
やっぱりうんこ最高だなって。
うんこがあれば生きていけるとさえ思えるようになったよ。
それからも私は毎日のようにうんこを観察し続けた。
うんこが私の生きる希望となった。
砂場に落ちてたうんこを保管したよ
作品