婚活パーティーに行ってきました
私はスウだ。今日は婚活パーティーに来ている。
しかし、これは合コンではない。婚活パーティーとは結婚相手を探すために開かれるパーティーである。つまり私のような結婚適齢期の女性が集まるわけだが、その目的は男女で異なる。
男性は女性と出会いたいがために参加しているのだろうが、女性は結婚相手を探しているのだ。そしてその割合は圧倒的に女性が多いらしい。
「じゃあまずは自己紹介から始めましょうか」
司会役の男性が言った。
「では最初に男性陣の方々ですね」
司会の男性に促されて男性たちが順に自己紹介を始めた。男性は三人いて、一人目は眼鏡をかけた真面目そうな男性だった。二人目も同じく眼鏡をかけていて、三人目は明らかにホストといった風貌の男だった。
「じゃあ次は女性陣ね!」
年齢は二十代後半くらいの女性が10人ほど。私から見ればおばさんだ。
司会の男が言った。そして私の番になった。
「はじめまして! 名前はスウです。歳は二十歳です。職業は……FXトレーダーをしてます。よろしくお願いします!」
私はそう言って頭を下げた。
「はい! ありがとうございます! それではお時間になりましたら席替えをするので、皆さんそれまで楽しんでくださいねー」
司会の男はそう言うと自分の席に戻っていった。
それからすぐに乾杯をしたのだが、みんなビールや酎ハイなどアルコールの入った飲み物ばかり頼んでいた。私もそれに合わせてカクテルを飲んだ。
それから一時間が経った頃だろうか。
「あの……スウさんって独身なんですか?」
隣に座っていた女性が話しかけてきた。彼女はショートボブがよく似合う可愛らしい人だった。「え? はい。まだ独り身ですよ」
「へぇ〜。意外ですね。てっきりもう結婚してるのかと思ってましたよ」
「そんなことないですよ」
「でもこんな可愛い人が独り身なんて信じられませんよね〜」
おばさんと一緒にするなよなーと思いながらも、
「いえいえ。そんな……」
「ねぇ、今度二人で飲みに行きませんか? もっと色々と話聞きたいなぁ」
「うーん……。いいんですけど、実は私、あんまりお金持ってなくて……」
「全然大丈夫だよ! 私が奢るからさ!」
「本当ですか!? それは助かります!」
「じゃあさっそく次の日曜日とかどうですか?」
「はい。空いてますよ」
「やったー! 楽しみにしてまーす!」
こうして私は男性とは出会えず、おばさんとのデートを取り付けたのであった。
